日本産淡水魚・熱帯魚編 - 淡水魚話

1999.12.26  Cyprinus Carpio Linnaeus

12月第4週 今週は23日に昨年と同じように奈良へ魚採集に出かけました。 目的はブラツクバスの餌魚とフイールド観察にありますが、願わくば雑居水槽の新しいメンバーに巡り合えたらと…。
結果は昨年と同じで豊漁でした。冬場のポイントは替わっていませんでした。鮒とオイカワをそれぞれ50匹程大きさをセレクトして持ち帰る事が出来ました。当分、食事情は安泰というところでしょうか。 すくった魚は大小とり混ぜて、のべ200匹近くに成りました。この中で今回の最大は鯉50cm(写真)です。今回というより、今まで手網ですくえた魚の最大と言えます。やはり冬眠前で動きが鈍くなっていたからでしょうか、記念撮影後にお引取り願ったのですが、しばらく私の周りを旋回しておりました。 冬の川は、考えもしない出来事に遭遇したり普段とは違う面白さがあります。今回の採集では鮒とオイカワがほとんどで、後はご紹介した鯉とカマツカが一匹づつとヨシノボリが数匹という結果です。ナマズなんかもゲットしたかったのですが残念です。これで年内の採集は終了ですが、ウエダーを着用しての状況でも寒さ、冷たさは半端ではありませんでした。 メートル級真鯉の水槽飼育は私の念願ですが、もう少し先にとっておく事に…。

更新日付:1999.12.26

1999.12.19  Cobitis sp ID 57

12月第 3 週  主役交代は別世界の話題で、雑居水槽の面々は相変わらずのんびりと過ごして居られます。 新しい水槽への引越しをまじかにひかえて、現在、メンバーの割り振りを検討中です。 この雑居水槽も朝、ライトを付けると行動開始です。カマツカが底砂に潜り込む音が聞こえます。鮒たちが餌を催促しだします。毎朝の習慣で行動が決まっているようですね。 カム(雷魚)の食卓に上るはずだった鮒たちは計4匹がそのまま住人になっております。この鮒達は食欲旺盛で底生魚に餌がいきわたる前に全て平らげてしまいます。最近は冷凍の赤虫を解凍してから与える事にしております。こうすれば水槽一面に広がって全員にいきわたるというあんばいです。 一時前ならカマツカの口でのんびり解凍粉砕が行われていたのですが、これも生存競争の激化と言えそうですね。 給餌がひと段落付いた頃に水槽の底砂からにわかにドジョウ(写真)が…。息抜きでしょうか。突然ユーモラスなスタイルで現れたドジョウは私をなごませてくれます。2019.05.01 再

更新日付:1999.12.19

1999.12.12  Micropterus salmoides

12月第2週  最近、我が家のブラックバスの成長には目をみはるものがあります。日に日に大きくなるのが見えるようです(写真)。毎朝の給餌時間ともなれば、私が覗き込むとガラスに突進するように寄ってきては餌の催促が始まります。胸びれを忙しそうにバタバタと大慌てです。 それにしても成長期の肉食魚の食欲には猛烈なものがありますね。そういえばカム(カムルチー)にも同じような時期がありました。やはり食欲に比例して、成長スピードもすごかった事を思い出しました。

更新日付:1999.12.12

1999.12.05   Hemibarbus barbus

12月第1週  11月の初めに木津川で採取してきましたニゴイの幼魚(写真)は現在体長約6cmです。 初めのうち他の魚に餌を横取りされて気の毒な思いで見ていたのですが、最近になってようやくタイミングが掴めたのか要領よくご馳走に有り付いております。名前の由来は鯉に似ているということからのようですが、吻のあたりはカマツカの雰囲気ですね。 水槽内では以前に紹介いたしました風雲児のヌマチチブの攻撃をうまくかわしながら元気に泳いでおります。 体の割に大きな目が現在のトレードマークです。

更新日付:1999.12.05

1999.11.28  Pseudogobio esocinus esocinus

11月第4週 今週はあまりにショッキングな事がありましたので、雑居水槽には意識があまり向かなくて、餌を与えるのを忘れるほど混乱しておりました。 週末に近づいて少し落ち着けた時に私を癒してくれたものは後に残ったこのメンバーでした。思い出しました、カムが来る以前はここに泳ぐ魚達が主役だったのです。解答はここにあったのです。私はそれを見つける事が出来ました。みんなやさしい素朴な魚達です。私の大好きなカマツカが驚いたように跳ねました(写真) 新しい水槽を早く買わなくてはいけません。雑居水槽の引越しです。ここにいるメンバーには私はまだ何かをしてあげることができるのですよね。

更新日付:1999.11.28

1999.11.21  Tridentiger brevispinis

11月第3週   雑居水槽の面々は隔離したブラックバスを除いては自然に出来上がったテリトリーの中で平和に暮らしております。 同種の中でも優劣により居場所がきまっています。小さないざこざは頻繁に起こっていますが死闘迄には至っておりません。 最近になって気づいたのですがヨシノボリチームの中で一匹がどうも違う行動をとっていて、上物の魚にも勇敢に攻撃をかけています。よく観察してみると、どうやらヨシノボリではなさそうです。動きも素早くて絶えず水槽の中を走り回っています、班紋からしてヌマチチブではないかと思うのですが(写真) 眼をいっぱい見開いて、なんだか忙しそうな顔に見えないでしょうか。 どうもハゼ科の仲間は見わけがつきにくい連中が多くて…。
とにかく良く似ているものを総称してヨシノボリにしてしまうのを反省しなくてはいけませんね。

更新日付:1999.11.21

1999.11.14  Cobitis sp

11月第2週 我が家の雑居水槽に住んでいながらしばらく顔を見せないので底砂の中で天国にいったのかと思っていると、ちゃんと元気で潜り込んでいました。 久しぶりに顔を見たついでに別水槽へ移動し、モデルになっていただく事にしました。底砂がないので戸惑っておられたようですが、しばらくの辛抱を…。
オットこれはおみそれしました。とってもフォトジェニックではありませんか(写真) 今まであまり話題に上らなかったシマドジョウですが何となくしぐさがユーモラス。
よく観ると斑紋もきれいに並んでいて夜汽車の窓のようです。

更新日付:1999.11.14

1999.11.07  Rhodeus ocellatus ocellatus

11月第1週 今週初め31日に久しぶりに木津川へ出かけました。さすがにこの時季になれば水温も低くなってきております。今回捕獲した魚はニューフェイスがタイリクバラタナゴ、ニゴイの2種と後はいつもの顔ぶれでカワムツB型、オイカワ、ドンコ、ギギ、ヨシノボリの計7種類です。その他にアメリカザリガニ、エビ類も採取いたしました。今年はできるだけ厳冬時にも木津川へ訪れて観察をする予定ですが寒さには弱い私ですのでどうなるでしょうか。雑居水槽も過密状態になってまいりまして、こっそり60cm水槽を1本立ち上げてしまいました。すぐにばれてしまいましたが…。
スペースが広くなってゆったりと。食事も以前よりいきわたるようになって、魚達には喜んでもらえたと思います。お気に入りのタイリクバラタナゴ(写真)の撮影もスムーズです。しかし、あちらを立てればこちらが立たないのは、いずれの社会も同じようで、私のスペースは一段と狭くなったようです。

更新日付:1999.11.07

1999.10.31  Carassius auratus auratus ID 50

10月第5週  毎年冬に近づいてきますと忘れられるのが我が家の金魚達です。やはり夏の魚なんですね、保温もしないで少し可哀相な気もしますが元気に泳いでおります。ところで金魚といえばショップで最近、流金や水包眼が何故か気になっております。あの舞うように動く尾びれは見あきないですよね。「きれいね…」なんて独り言のようにつぶやけば、隣でまた独り言のように「素敵な豹柄の魚がいなければね…」当分のあいだ我が家では可憐な舞姿(写真)は見れそうにありません。2019.05.01 再

更新日付:1999.10.31

1999.10.24  Oryzias latipes

10月第4週  雑居水槽も今週21日よりヒーターを設置しました。こちらの水槽は26度固定式のサーモ内蔵ヒーターです。やはり住人達はそれぞれ行動も活発で食欲も以前に増して旺盛に成っております。ところで我が家には2つの金魚鉢があり、それぞれ金魚とメダカが遊泳しておりまして、今週はメダカ鉢の話題です。 メダカ諸氏に付きましては私のいいかげんな管理下においても元気に成長してくれております。まして繁殖などというものには全くの知識も持ち合わせていなかったのですが、水草(キンギョ草)を入れておきましたらヒメダカが産卵、一時別に飼育していたものが大きくなりたいへん喜んでおります(写真)私としましては繁殖というより自然発生というのがふさわしい感覚なのですが…。
(写真は円形の金魚鉢の底の湾曲を利用して撮影しております。)

更新日付:1999.10.24